木造 二階建て 約35坪
2006年6月竣工

高崎の家

駅に近いこともあり敷地周辺は高層マンションが増えつつありました。南側にも隣家が立ち並び、どうやって日当たりや風通しを得るかが大きな課題でした。交差点が真北なので建物は多角形にしてそちらに寄せ、大きな開口は真南を向けることにしました。結果的に、黒く塗られた壁が力強く家族の暮らしを守ってくれているような形になりました。
お施主さんご夫妻は家づくりについて熱心に勉強されていました。素材感があってシンプルで、そしてご家族ならではのオリジナルな家を望まれているようでした。すこしでもご希望にそえるように私達も試行錯誤しながらの家づくりで大変な面もありましたが、一方でとても楽しくやらせていただきました。
施工は下仁田のケイハウスさんにお願いしました。今回はお施主さんの縁で下仁田の木材を使うということがあったのと、ケイハウスさんは手刻みを得意とされていたからです。

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藍色の左官床は薪ストーブ置場(今はもう設置されたようです)。ストーブのある家族室を中心に各部屋がとりまいているような構成になっています。こじんまりとしたスケールなので、あまり構造材が主張しすぎないようにメインの柱・梁のみを真壁にしました。仕上げは黄色見がかったあたたかみのある土しっくいです。左官は全て古河の白石さん。和室は沖縄の赤土仕上げです。玄関ポーチ洗い出しのちょっと変わった模様は…なんとムシロ仕上!
隣家側には木造の車庫や薪置き場をつくって視線を遮っています。これらの屋根はお施主さんのたってのご希望で芝屋根です。草花が咲き乱れるようになったら、可愛らしい中庭になりそうです。

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