木造二階建 約28坪(リフォーム)
2017年2月竣工
photo:Ikuya Sasaki Replan vol.117
札幌で時々見かける、三角屋根の家のリフォームです。
人口の増えた昭和30~40年代にまとまって作られ、この家の近所にもまだいくつか残っています。三角屋根の家ははじめはブロック造だったようですが途中から木造もつくられたようです。この家は木造タイプで築45年でした。
大きな構成は変えていませんが水廻りは全て新しくしています。元の骨組みをなるべく活かしながら新しい材で補強をしました。外装は上から新しいサイディングを貼るのみとし、断熱材は内側にグラスウールを追加し、気密をとるために内装は下地からやり直しました。
壁仕上はすべてお施主さんが自ら珪藻土入の壁材を塗られました。
photo:Ikuya Sasaki Replan vol.117
二階は天井が高いので、置き型の家具をつくって間仕切りに活用しています。
薪ストーブはモルソのコンパクトなタイプです。既存の集合煙突をそのまま利用しています。居間の天井はできるだけ高くしたので面積は変わりませんが以前よりも広々としました。お施主さんが言われた「こういうシンプルな形の家のほうがリフォームしてよくなると思った」という言葉はその通りだと思いました。複雑なつくりだと改装も難しいし費用もかさみがちになります。中古住宅を探すときのチェックポイントは色々ありますが、シンプルな形であるかどうかも大事なポイントになりそうです。
(特記なき写真は設計者による撮影)