木造2階建 約66坪
2010年11月竣工
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2階にお施主さんご家族、1階にご両親がお住まいになる二世帯住宅です。
地下鉄駅に近くマンションの多いエリアで準防火地域です。そのなかであえて、純粋な木造です。
防火や耐震基準をクリアしつつ、「北海道の木の家」をつくることに力を注ぎました。
合板は使わず、出来る限り無垢の木を使っています。木にこだわるお施主さんの気持ちが原動力となり、私達にとってもとてもやりがいのある家づくりとなりました。

本州と違って断熱気密のことも重要なのでその辺りを伝統木造とどうすりあわせていくかという点が大きな課題となりました。
そして自然素材の家づくりには大工さんや左官屋さんといった職人さん達の力もとても大切です。今回わかったのは探してみると、北海道にも志をもったとてもいい職人さんがいるということです。この家はたくさんの職人さんの心のこもった仕事で仕上がっていきました。

「真壁」の家は木組みが内部に現しになるので、大工さんの手で刻まれた木組みが暮らしのなかで直に感じられます。
そして露出した無垢の木は調湿にも役立ってくれます。ただ、北海道の室内環境は本州よりもずっと厳しい(乾燥の面で)ので、無垢の木が落ち着いてくれるまで時間がかかるようです。多かれ少なかれそれは本州でもあるのですが北海道は特に大変なようです。
そういった苦労はありますが、木と左官の家の肌触り・足触りはほんわりと優しく、見た目にも温かく住まいとしてとても相応しいと思います。
家のなかの空気がとても清々しいのです。このお宅では合板や集成材は使わず、無垢の木で作れるところは全て無垢の木で作っているのでなおさら気持ちよく感じました。
北海道の風土に似合うこれからの「民家」をこれからも考えていきたいと思っています。

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sa1-4手刻みの木組み

sa1-1無塗装のトドマツ外壁

sa1-5 木のキッチン