木造 二階建て 約36坪
2006年11月竣工
お施主さんご夫婦+小さな娘さんお二人+まだ元気なお祖父ちゃん、のためのお住まいです。敷地の周辺はまだ田畑も広がる、のどかな恵まれた環境です。自然素材にこだわりたい!というお施主さんの熱意のもとに、「ぐんま森と住まいのネットワーク」の方々が奮闘してくださいました。ネットワークの木を用いて、施工もネットワークの松島さんが請負ました。
ムクの木ににこだわり、合板は使っていません。壁はほとんど左官仕上げです。設備や家具よりは家の素材そのものに予算がかけられています。お施主さんには木の伐採現場も見学に来て頂きました。居間の壁にはそのときのヒノキ2本の柱が見えています。(さらにその面の壁仕上げはお施主さんご家族の手で塗られた土しっくいです。)
平屋に近い家を、というお施主さんのご希望もあり、2階は最小限の面積になっています。小屋組みにはのびやかな感じのする登り梁をとりいれました。座の暮らしなので天井面や建具の高さをおさえ、広々としながらも落ち着いた空間とできるように心がけました。
広い玄関土間には薪ストーブが置かれています。土間は豆砂利洗い出し仕上げです。この土間の右がお祖父ちゃんのお部屋、左側はお施主さんご家族のスペースとなりますが、北側の水廻りは共有です。設計中もいつもお施主さんご家族はお祖父ちゃんに対して温かな配慮をされていました。竣工後、やっと一緒の暮らしが始まってお祖父ちゃんもお孫さん達との生活を満喫されていることと思います。
森にて
↑数年後、味のでてきた土間