館林 尾曳町の家
木造 一部二階建て 約70坪
2003年4月竣工

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「地域材を使った家づくり+伝統工法」に取り組みました。
この家はご夫婦がそれぞれの暮らしを楽しむ場であり、またお子さん・お孫さんやご友人を迎える場でもあります。多様な場(部屋)で構成されていますが将来対応も考慮して構造はあくまでシンプルなつくりとしました。杉の木としっくいの組み合わせは簡素だけれど、いつまでも見飽きない素材の美しさを感じます。

壁は左官仕上げの砂漆喰、一部はベンガラ入りの温かな色。
和室は経師屋さんに手漉き和紙を袋貼りにしてもらいました。二度袋貼りをしてから仕上げです。ふっくらと優しい感じに仕上がりました。

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今回の物件では勢多郡東村の杉を産直で入れてもらいました。広域でいえば同じ「東毛」になり、渡良瀬川でつながっている地域です。つい最近、「ぐんま森林と住まいのネットワーク」もたちあがりました。林業家、製材者、設計者などが集まっています。地域材を使ったのは今回の仕事が初めてでしたが、使う木の伐採された山までさかのぼって流れをみることができて面白かったです。(慣れないことで苦労もいろいろありましたが!)
※写真は一部「住宅建築」に掲載されたものを転用させて頂いています