古民家を再生した事務所と住まい

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敷地内には元は酒屋さんだったお宅の母屋と蔵と離れが残っていました。だいたい昭和初期に建てられたものです。母屋は自宅に、離れを事務所に、改装をしました。トタン貼りの蔵と石の蔵もありますがまだ物置状態です。
住まいの壁には土とワラを混ぜた漆喰を塗りました。もちろんプロの左官屋さんの仕上がりとは別物ですが、なかなかいい味がでてます。私たち夫婦と事務所のスタッフ二人+左官指導の白石さんにも加わってもらって、寒い中せっせと塗りまくりました。調子にのって事務所のほうは土塗りにチャレンジ。ワラもたくさん入れたので壁にくっつけるだけでも難しくてぼとぼと床に落としましたが、なんとか塗り終えました。でも土塗りは楽しい!ぬくもりがあって気持ちよくて・・・土は愛すべき素材ですね。
木工事は「民家再生」が得意な工務店、和田工芸さんにお願いしました。ローコストなのであまり本格的な改修まではできませんでしたが、それでもいろいろ苦労してやってくださいました。手間がかかるし埃まみれになるし、大工さんは大変だったと思います。
群馬のカラマツとスギも床にはってもらいました。なんにも塗らないムクの板は肌触りがとってもよいです。母屋のほうは一部吹き抜けを作ったり、水廻りを新設したりしたのでかなり雰囲気が変わりました。古い建具もあちこちに再利用してもらっています。事務所のほうも入れ子状になっていた一部屋をすっぽり解体撤去したのでかなり様変わりしました。

↓改修前

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↓工事中~完成

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↑解体した家の床板のケヤキを再利用した天板

↓しばらくしてフリーマーケットやりました

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追記:
この改修から5年後、縁あって私達は札幌へ移転することとなりましたが、この建物を気にいって使ってくださる方が見つかりました。これまた何か強い縁を感じるような出会いでした。
本当に、とても嬉しかったです。この建物のおかげで、多くの出会いがありました。
この家で過ごした時間は私達家族にとって
かけがえのないものでした。